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2016年05月13日(金) [スタッフブログ遺言書]

遺言書を書こうと思った理由はなんですか?

あなたが遺言書を書こうと思った理由はなんですか?
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こんにちわ!司法書士の国本美津子です。

遺留分で争いになるなら、遺言書は書かないほうがいい?
こんな風に悩んでしまったら、3つのポイントを思い出してください。
<<<遺留分のことを考えると遺言書が書けない!?

1つめのポイント「法定相続分と遺留分の違いを再確認すること」
2つめのポイント「遺言書のことを思いつめないこと」

そして今日お話するのが、3つめのポイント。
「遺言書を書こうと思った理由をもう一度考えてみる」

◆遺言書を書こうと思ったのはなぜ?

日本ではまだまだ遺言書はポピュラーではありません。

「うちは資産家じゃないから、遺言書なんていらないよ」
「我が家の子供たちは仲が良いから相続争いなんて無縁。遺言書は必要ないよ」

多くの方がそう思う中で、あなたは遺言書を書こうと思ったんです。
その理由はなんですか?


◆遺言書を書くときに一番大切なこと

あなたは父で、子供には長男と次男がいたとします。
そして次のような遺言書を書きました。

「全財産を次男に相続させます」

遺言書を書く理由は次のようなものかもしれません。

長男がマイホームを買うときに十分な援助をしたが、
次男には経済的援助を何もして来なかった。
それなのに長年介護をしてくれている次男夫婦。
心からの感謝を表したくて遺言を書こうと思った。
遺言書の趣旨を伝えれば長男もわかってくれると信じている。

あるいは、

長男とは以前から折り合いが悪く、
20年以上も長男とは会っていない。
次男は近くに住んでいて、次男の孫も懐いてくれている。
正直、疎遠になっている長男よりも次男の方が可愛い。
長男が遺言書をみてどう思うか分からないが、
私の財産は次男にのこそうと思う。だから遺言を書こうと思った。

どちらの理由だったとしても長男はどう思うでしょうか?

長男なのに遺言書に自分の名前が出てこない、自分には一円も遺産が入ってこない、
そう言って長男は怒るかもしれません。
そして遺留分を次男に請求し裁判沙汰になることもあるでしょう。

あるいは、

自分は十分に援助してもらったのに父の面倒を見ていない、
長い間父とは会っていないし、父の遺産をあてにはしていない。
父の遺言書に従おう。


あなたの子供はどちらを選択するでしょうか?
こればかりは父のあなたでも分からないこと。
長男自身もどういう選択をするか、その時にならないと分からないことかもしれません。

そう、血を分けた親子でも、あなたの相続のときに子供が遺言書をみて遺留分を主張するかどうかは分からないことですよね。

だったら、
主張されるかどうか分からない遺留分で思い悩むよりまずは、
遺言書を書こうと思った思いをもっと大切にしてもらいたいんです。

◆付言事項に理由を書いておく


遺言書には「付言事項」といってあなたの思いや理由を書く事が認められている項目があります。

この付言事項にその思いを書いてほしいんです。
思いを自分の心の中だけにしまっていても相手には伝わりません。
きっちりと子供たちに言葉で伝えるようにしてください。


人は感情で動く生き物です。

「父が亡くなって遺言書が出てきた。そこに次男の名前があるのに長男である自分の名前がない。」

遺産をもらえないだろうな、と頭では分かっていても、いざ自分の名前が書かれていない遺言書を見れば心がついていかないはず。
誰だって遺言書に反発してしまいますよね。

なぜ遺言書を書こうと思ったのか
どうしてこの遺言書の内容にしたのか

遺産をのこす次男に対してではなく、
長男に対して語りかけるように付言事項に思いを込めて書いて欲しいんです。

遺留分の対策を取ることもときには大切ですが、
あなたの思いをきっちりと子供たちに伝えること。

そうすることで、遺留分を主張されて相続争いになることを防ぐことが出来るかもしれません。

遺言書を書くときに一番大切なことだと私は思います。


今日はとっても長くなったブログをお読みいただき
ありがとうございます。

みなさんの遺言作りのお役にたてば嬉しいです。
次回もおたのしみに。