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◎2014.08.12

相続手続きその2~銀行の取引履歴を調べる

相続手続きを行おうと思っても、被相続人の銀行口座がどこに、どれだけあるのか判らなくて相続手続きが進められない、ということはよくあることです。

 

先日、相続人の方から、こんなご相談を受けました。

 

【相談内容】

父は生前、兄と同居していました。元気なうちは父が自分でお金を管理していましたが、亡くなる1年程前から兄が父に代わって通帳やカードを預かっていたようです。

遺言書はありませんが、亡くなる前に父は私に、自宅は面倒を見てもらった兄が相続をして、預貯金は妹である私のために遺してあげよう、と言ってくれていました。

父が亡くなった後、兄に通帳を見せてほしい、と頼んでも教えてくれません。

○○銀行の父名義の口座にいくら残っているのか、そして生前のお金の出し入れを調査することはできますか?

 

●預貯金の取引履歴の開示請求

父は遺言書を残していませんので、遺産について相続人間で、遺産の分配方法を決める「遺産分割協議」を行う必要があります。

父の遺産の内容を明らかにしないことには、話し合いをすることも出来ませんね。

 

しかし、

相続人の一人が被相続人の通帳やカードを保管して見せてくれないこともよくあることです。

 

そのような場合は、

下記の判例に基づいて

相続人であるあなたが、銀行に単独で被相続人名義の預貯金について取引履歴を請求することが出来ます。

 

(最高裁判所判例 平成21年1月22日判決)

「預金者が死亡した場合,その共同相続人の一人は,金融機関に対して被相続人名義の預金口座についてその取引経過の開示を求める権利を単独で行使することができるというべきで,共同相続人全員の同意がないことはこの権利行使を妨げる理由とならない」

 

取引履歴を請求することでわかることは、次のような点です。

①銀行内の口座と取引内容

②相続開始時における残高

③取引履歴請求日までの入出金の詳細

 

相続人全員で遺産分割協議を気持ちよく行うためにも、

まずは遺産である通帳などを他の相続人に明らかにすることが第1番に大切です。

 

どうしても相続人が通帳を見せてくれない場合
相手を責めても余計に関係が悪化してしまいます。

 

「使い込みをしているから、通帳とみせてくれないんだ」
「何かやましいことがあるんだ」
と悪い想像ばかりしてしまいがちです。

 

相続の話をすることも億劫になって
遺産分割協議の話し合いさえもできなくなるなら、
いっそ、あなたから銀行へ取引履歴の開示を求めてみましょう。

 

相手が使込みをしていないなら、安心して話し合いができますよね。

もし万が一、使い込みが発覚すれば法的手続きをとらないといけないかもしれませんが。。。。
色々と想像するよりも開示をすることであなたも相手もその方がすっきりするかもしれません。

 

 

もちろん、司法書士が相続人の一人から「遺産承継業務委任」を受ければ、相続人に代わって銀行に取引履歴の開示を請求することも可能です。

 

悩むより、

どんどんと関係を悪化させないためにも、

あなたができる手続きをどんどんと行っいくことで、遺産分割協議をスムーズに進めていきましょう。

 

 


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