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◎2014.10.14

相続放棄を検討中に『やってはいけない事3つ』『やって良い事3つ』

相続財産のうちプラスの財産より借金や債務が多い場合は相続放棄を検討します。相続放棄を行えば相続人ではなくなりますが借金も相続しません。

 

相続放棄は相続開始から3か月以内に家庭裁判所へ申立てを行いますが、申立て前に、相続人が「相続財産を処分」すると「相続を単純承認」したことになり相続放棄は認められません。

 

「相続財産の処分ってどんなこと?」

「具体的にどんなことを行うと相続放棄ができないの?」

「相続放棄をする前にやってもいいことは何?」

と不安になりますよね。

 

相続放棄を検討中に代表的な『やってはいけない事3つ』と『やっても良い事3つ』をお伝えします。

 

『やってはいけない事3つ』

 

①銀行預金を出金して相続人間で分配しない

相続財産である銀行預金を相続人が出金または解約をして相続人間で分配すると「相続財産の処分」に該当し相続の単純承認したとして相続放棄は認められません。不動産や預金について遺産分割協議を行うことも単純承認にあたります。

たとえ、借金の存在を知らなくても遺産を相続人間で分配すると、その後借金があることが判明しても相続放棄は原則出来ません。相続開始後すぐに遺産を分配するのではなく、まずは債務の有無を確認しましょう。

 

②被相続人の財産から入院費を支払わない

入院費や病院代、医療費を被相続人名義の銀行預金から支払うと「相続財産の処分」となります。

一方、相続人の固有財産から債務を返済しても単純承認に該当しないので、相続人が自分の財産から入院費などを支払ってもその後の相続放棄に影響はありません。病院から入院費の支払いを求められたが借金があるか不安な場合は、被相続人の財産から支払うのではなく、まずは相続人個人の財産から支払うようにしましょう。

 

③被相続人の財産から滞納家賃を支払わない

被相続人が借りていた家の滞納家賃は入院費等と同じように被相続人の生前の債務です。被相続人の債務を返済すること自体は単純承認には該当しませんが、支払いを被相続人の財産から行うと「相続財産の処分」に該当します。相続放棄を検討中の場合は、大家さんへ相続放棄をする旨を伝え支払いを断るか、相続人個人の財産から滞納家賃を支払うかのどちらかの対応をするようにしましょう。

 

 

『やっても良い事3つ』

 

①相続財産から葬式費用を支払う

「身分相応の葬式費用であれば相続財産から支出しても相続財産の処分に該当しない」とする判例がでています。被相続人の銀行口座から葬儀費用を支払ってもその後の相続放棄には影響しません。

ただし、「身分相応の葬式費用」であることが大切ですので一般的な相場よりかけ離れないように注意が必要です。

 

②生命保険の死亡保険金を受け取る

被相続人を被保険者とする生命保険で受取人が相続人になっている場合は、相続人が死亡保険金を受け取っても相続放棄には影響はありません。死亡保険金は受取人の固有の権利だからです。

一方、受取人が被相続人の場合、死亡保険金は相続財産になり相続人がこれを受け取ると「相続財産の処分」に該当し相続放棄が認められなくなりますので注意が必要です。

 

③遺品の処分と形見分けをする

明らかに財産的価値がないものを処分しても「相続財産の処分」にはあたりません。被相続人の写真や衣類など財産的価値のないものを形見分けとして相続人が持ち帰っても相続放棄に影響はありません。しかし、宝石や時計など財産的価値があるものは相続人の判断で処分しないほうがよいでしょう。被相続人の借家内の遺品を大家さんから早く処分してほしいと言われた場合、明らかに価値がないものは処分してもかまいませんが、それ以外のものは自分の財産と区別し新しい相続人または相続財産管理人が決まるまで保管するようにしましょう。保管すれば処分したことにはなりません。

 

 

実際には、被相続人がどのような生活状況であったのかによって事情も様々で、残された相続人の方々は相続放棄を行うまでにどのように対応をすればいいか悩むことが沢山でてきます。

相続放棄を検討中の方は、お一人で悩まず、まずは司法書士などの専門家へご相談されることをお勧めします。相続放棄のことで、分からない事やお困りのことがございましたら、神戸の国本司法書士事務所まで、お気軽にお電話でお問合せください。きっと解決方法が見つかります。

 


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