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◎2015.07.29

未婚や子供のいない叔母叔父が亡くなれば、まずは相続人が誰なのか確定を!

未婚や子供のいない叔母が亡くなって、あなたが相続人になった!!

 

叔母の遺産を引き継ぐことは、有難いことですよね。

でも、その前に複雑な相続手続きをしないと遺産はあなたのものにはなりません。

 

『相続手続きって初めてで、何をどうしたらいいのか分からない。。不安だなぁ。。』

というあなたのために、まずあなたがやらないといけない

『相続手続き、最初のステップその1』

をお伝えしていきます。

子供のいない叔母の相続人

子供のいない叔母の相続人は誰?

 

 

 叔母の相続人が誰なのか確定作業

どんな相続手続であっても、一番最初にやっておかないといけないのが、この『相続人が誰なのか?』を確定する作業なのです。

子供のいる方が亡くなれば、相続人は配偶者や子供が相続人になることは容易に相続できますが、

今回のように、身寄りのない方が亡くなった場合、たとえば、未婚の女性(男性)や配偶者が既に他界しており子供のいない女性(男性)の場合は、みなさんが想像もつかないくらい相続人が広がる可能性があるのです。

 

 
未婚の場合と子供がいない方の相続人
未婚の方や子供のいない方が亡くなった場合、相続人は誰になるかというと、次のようになります。
まず、配偶者と父母が相続人になる。父母がすでに死亡している場合は、配偶者と兄弟姉妹が相続人になる。
 

亡くなった本人が70才以上の場合、父母が既に他界されている場合が多いですよね。

そうすると、相続人は配偶者と本人の兄弟姉妹になるのです。

 

今回のケースのように、

未婚の方(被相続人と呼びます、下図の「叔母」のこと)が亡くなれば配偶者がいませんので、被相続人の兄弟姉妹だけが相続人になります(父母は既に他界しているという前提です)。

 

ところが、もし相続人の兄弟姉妹が、被相続人より先に亡くなっていた場合はどうでしょうか?

 

兄弟姉妹といっても歳の順番で亡くなるとは限りませんよね。

被相続人が亡くなる前に既に妹が亡くなっていたような場合、亡妹の子つまり姪(甥)が亡妹に代わって相続人として登場してきます。これを「代襲相続」といいます。

子供のいない叔母が亡くなり、妹が先に亡くなっていれば姪(甥)が相続人になる

 
兄嫁が相続人になることも!?
さらに、こんなケースも考えられます。

被相続人の死後に兄が亡くなった場合です。

だれが相続人になるかというと、兄の代わりに兄の子と兄嫁が相続人になるのです!!

これは、被相続人が亡くなった時点では相続人であった兄が、被相続人の相続権を持ったまま死亡することで兄自身の相続が発生することになるからです。これを「数次相続」といいます。

 

兄の相続人は誰かというと、配偶者である兄嫁と兄の子です。

つまり、被相続人の相続人である兄の代わりに、兄の相続人である兄嫁や兄の子(下図では甥)が相続人として登場することになります。

 

亡くなる順番によっては相続人が複雑になることも

亡くなる順番によっては相続人が複雑になることも



 

先程との違いは、

相続人になる兄弟姉妹が

●被相続人より先に亡くなった場合は、姪甥が相続人となり(代襲相続)

●被相続人の死後に亡くなった場合は、姪甥と兄弟姉妹の配偶者が相続人になる(数次相続)

 

というように、被相続人と相続人がどちらが早く亡くなるかで、登場する相続人が変わってくるのです。

 

実際に担当させていただいた相続手続のケースでは、相続人である高齢の兄弟姉妹それぞれに「代襲相続」と「数次相続」が生じていて、最終的に相続人の数が22名になったことがありました。

 

当然のことながら、この遺産分割協議、すべての相続人が参加している必要があります。たとえ会ったことのない相続人どうしでも全員が遺産分割の協議の話し合いに参加しないといけません。

 

そのためにはまず、

「相続人は誰なのか」を確定する必要があるのです。

 

相続人全員だと勘違いをし、分かっている相続人達だけで遺産の分配方法を話し合ったとしても、本来、遺産分割協議に参加すべき他の相続人が話し合いに参加していなければ「有効な遺産分割協議が成立した」ことにはなりません。

 

そして、相続人の人数によって、相続人の法定相続分が変わってきます。

自分の相続取り分がどれだけなのか、相続人の人数を知らなければ分からないのです。

 

 

特に、相続税がかかるような場合、相続税の基礎控除の算定は「法定相続人の人数」を基に計算されます。

相続税の計算の基本もやはり「相続人が誰なのか」なのです。

 
 戸籍を取り寄せて相続人を確定する
 

この相続人の確定作業、戸籍を取り寄せて法的に相続人が誰なのかを特定していきます。

相続人が兄弟姉妹になる場合、基本の戸籍は次のとおりです。
  1. ①被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍
  2. ②被相続人の父母の出生から死亡までの全ての戸籍
  3. ③相続人となる兄弟姉妹が死亡している場合は、兄弟姉妹の出生から死亡までの全ての戸籍
  4. ④相続人の現在の戸籍
  (戸籍の種類には戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍などありますが、便宜上「戸籍」と記載しています)

 

②は被相続人の兄弟姉妹が誰なのかを特定するには、被相続人の父と母の子供がだれなのかを調査する必要があるからです。

もし、父が再婚で最初の結婚時に子供がいれば、被相続人の異母兄弟姉妹になります。

たとえ、被相続人が生前にその異母兄弟姉妹を知らなくても、被相続人の兄弟姉妹で相続人になるのです。これも戸籍を確認しないと分からないことです。

 

③は兄弟姉妹が死亡している場合は、その子が相続人になります。

この場合も兄弟姉妹の子供が誰なのかを特定するため、出生から死亡までの全ての戸籍を調べることになります。

 

こう考えると、相続人を特定するために集める戸籍の数はかなりの通数になることが予想されます。

先程の相続人が22名になった例では、

相続人確定のために集めた戸籍は合計で90通になりました。かかった費用もびっくるするほどの金額になりました。

 

戸籍は本籍地のある市区町村役場から取寄せますので、遠方であれば郵便で戸籍請求を行いますがかなりの時間がかかります。

さらに本籍地を移転している場合は、その都度、本籍地の役場に戸籍請求をする必要があるため、2~3ヶ月、場合によっては半年かかる場合もあります。

 

 

時間、お金そして労力もかかる戸籍調達の作業ですが、

「相続人確定」のためには相続手続を行う上では決して避けては通れない作業です。

 

相続税がかかる場合は相続人確定だけでなく、その後に遺産分割協議を行って実際の相続税申告の作業が待っています。

もちろん相続開始から10ヶ月以内にこの全ての作業を行う必要があります。

 

 

まさに、相続手続は時間との戦いです。

相続が開始すれば、なるだけ早くに戸籍調達をスタートしたいものです。

 

 

身寄りのない叔母が亡くなって進めていく相続手続の最初のステップは、

「相続人は誰なのかを特定すること!」

 

そのために

「戸籍を一日でも早く集めはじめること!!」

今日はこの2つをお伝えしました!

 

 

次回は、

 

「無事に相続人が特定!でも思わぬ問題発生!

相続人が行方不明と認知症だった!」

 

をお届けします。

 

次回おたのしみに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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