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◎2015.08.14

無事に相続人が特定。でも思わぬ問題発生!相続人が行方不明と認知症だった!

相続手続でまず最初の大切な手続は、「相続人」を特定すること」と前回お話しました。

戸籍を集めることで相続人を確定できます。

無事に相続人が確定できれば、

まずは、次の2つのことを急いで確認するようにしてください。

 

  1. 1、「行方不明」になっている相続人はいないか
  2. 2、「認知症」になっている相続人はいないか

相続人の一人に認知症の方がいる場合

相続人が認知症の場合



 

1、「行方不明」の相続人がいる場合の相続手続き

亡くなった被相続人が遺した遺産を誰がどれだけ相続するのか法定相続分の割合は民法で定められています。

しかし、相続人全員の話合いが付けば、民法で定められた法定の相続分とは異なる内容で遺産をもらうことも可能です。

そのための条件は、「必ず相続人全員で話合いをして合意する」ということ。

相続人が1人でも行方不明であれば、この話し合い(遺産分割協議をいいます)はできないですよね。

その場合は、2つの方法がありますが、比較的多く取られているのが行方不明の相続人のために「不在者財産管理人」の選任を家庭裁判所へ申し立てを行うという方法です。

これは、選任された不在者財産管理人が不在者の相続人の代わって遺産分割協議に参加し、遺産の分配方法を決めることになります。

詳しくは「相続人の一人が行方不明の場合」に詳しく書いています。

 

 

2、「認知症」になっている相続人がいる場合の相続手続き

相続人が高齢で認知症になっているような場合も、遺産分割協議をすることができません。

遺産の分配の話し合いも法律行為ですので、相続人に法的な判断能力があることが大前提になっているからです。

 

相続人の方が高齢者の方の場合は、

とくに判断能力がおありかどうかで、その後の相続手続きが大きく変わってきます。

 

相続人が高齢で既に判断能力をなくしていらっしゃる場合、遺産分割協議を行うにはその相続人のために「成年後見人」を選任する必要があるのです。

 

得に子供のいない高齢の方がお亡くなりになった場合の相続手続きでは、相続人になる兄弟姉妹たちも既に高齢となっているので、判断能力が十分でない方が相続人にいらっしゃる場合が私が担当させていただいたケースでも多く見受けられます。

 

そしてさらに、最近よくご相談があるのが、 

兄弟姉妹が相続人になる場合だけでなく、子供のいる方がお亡くなりになられた場合でも同じようなことがよく起こっています。

 

たとえば、

夫が亡くなり相続人として子供と妻がなったとしても、妻が既に認知症となり介護施設に入居しているような場合は、このままでは遺産分割協議ができません。

やはり同じく妻のために成年後見人をつける必要が出てくるのです。

 

成年後見人は家庭裁判所に申し立てを行うことで選任してもらうことができます。

その方法については「成年後見の申立方法」に書いていますので、こちらも確認してください。

 
3、ご相談から家庭裁判所へ申立、そして遺産分割協議まで6ヶ月かかることも!
家庭裁判所へ書類を揃えて申立を行うのですが、この書類を揃える作業は思った以上に時間がかかります。

ご家族の方に必要書類を準備していただくのですが、私がいつも担当する場合でもどんなに早い方でも1ヶ月以上かかります。

3ヶ月近く申立の準備にかかったケースもありました。

 

無事に申立を行っても、その後に家庭裁判所の調査が行われますので、成年後見人が選任されるまでさらに時間がかかります。

 

たとえば、
相続手続きのご相談にお越しになられ、相続人の中に認知症の方がいることが判明。急いで成年後見人の選任申立を行い、無事に成年後見人が選任された。それからやっと、相続人間で遺産分割協議が成立。
 

気が付けば、最初のご相談から数えて、4ヶ月以上が経過していることがあります。

場合によっては、もっと時間がかかる場合もあるでしょう。

 

 

最初にご説明した不在者財産管理人の選任の場合も、

申立を行って遺産分割協議が成立するまで時間は同じようにかかります。

 

もちろん、遺産分割協議が成立しないと、銀行から亡くなった方の預貯金を引き出すことも、不動産の名義を変更することも何もできません。

 

そして、一番時間を気にする必要のある「相続税の申告」期限である「10ヶ月」も待ってはくれません。

 

まずは、相続人が確定できれば

「不在者財産管理人」や「成年後見人」の申立の手続きを取る必要があるかどうか、

 

この2点を確認するようにして、

相続手続きのタイムスケジュールをたてるようにしてくださいね。

 

 次回は、

「相続手続きでの相続人の付き合い方」

をお伝えいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 


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