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◎2015.08.16

「兄弟姉妹が相続人」の付き合い方

相続手続きでは、相続人どおりの意思疎通と協力が不可欠です。

相続人どおり意見が合わず遺産分割協議が進まない間に、相続人自身がなくなってしまうと更に相続人が増えることも起こりえます。

相続人どおり協力しながらなるだけ早く相続手続きを進めていきたいものですね。

 

兄弟姉妹が相続人になるいことは有難いことですよね

兄弟姉妹として相続人になるいことは有難いことですよね



 

最初の連絡が一番大切です

亡くなる順番によっては相続人が複雑になることも

親が亡くなって相続人が子供達なら、日頃付き合いが疎遠な子供たちでも相続手続きで特に片親がまだ健在であれば何とか話し合いが進んでいくものです。

 

ところが、同じ相続でも『相続人どおしの最初の付き合い方』でその後の相続手続きが大きく変わる場合があります。

それは、『子のいない叔父叔母の相続人達の付き合い方』です。

 

未婚や子供のいない叔母叔父が亡くなれば、まずは相続人が誰なのか確定を! でもお話をしたように相続人が広がる可能性があります。

たとえば、相続人の数が上記の図のように4名だけになっても(上記の家系図の緑の○で囲んだ人が相続人)、私(姪)と叔父(弟)、甥どおし日頃から付き合いあるとは限りません。まして、被相続人(上記の家計図の叔母)の死後、兄が死亡すると兄嫁も相続人として登場してきます。親戚付き合いが薄い一族であれば、私(姪)と兄嫁が叔母の相続手続きで初めて話をする、というケースもあるのではないでしょうか?

 

だからこそ、被相続人の方のお葬式が終わって、遺産の分配について話し合いを行う『最初のきっかけ』がとても大切になってきます。最初の話し合いでお互いに良いイメージを持てなければ、その後数ヶ月に渡る「相続手続き」に大きく影響が出てきます。

 

避けては通れない相続人らの協力

たとえば、あなたが上記の家系図の私(姪)だったとしましょう。

私(姪)が独り身の叔母(被相続人)を亡き母(被相続人の妹)に代わって長年、何かにつけて面倒を見てきました。叔母の最後を病院で看取ったのも私です。叔母と兄夫婦、そして弟とは生前は全く付き合いがありませんでした。お葬式も私が一人で行いました。叔母が生前から「兄夫婦や弟らにをお葬式には呼びたくない」と言っていたのでお葬式の連絡もしませんでした。私自身も兄夫婦や弟たちとは親戚付き合いをしていませんでした。

 

ところが、叔母にはマンションと預貯金の遺産がありました。叔母は遺言を残していませんでしたので、マンションや預貯金の遺産を私と兄嫁、兄の子(甥)と弟が相続人となり相続することになるのです。

私自身も他の相続人らと付き合いがなく、叔母の面倒を一人で見てきたことに対して他の相続人らに不平不満があったとしても、遺産をもらうには他の相続人らと連絡をとり話し合いをすることを避けては通れないのです。

 

 
他の相続人へ最初に連絡を取るときの注意点
では、あたなが「私」だったら、 どうやって他の相続人たちに連絡をとりますか?

電話でしょうか?手紙?あるいはメール?

 

もちろん、どの方法をとるべきか正解はありません。

私が担当させていただいた相続手続きの経験から思うのは、どんな手段であったとしても大切なことは「相手の気持ちを思いやって連絡をする」ということです。

 

もし「私」が他の相続人にこんな手紙を書いたらどうでしょうか?
ご無沙汰しております。この度、叔母が亡くなりましたので、ご連絡をいたします。ついては、次の書類が必要となりますので、至急にお送りください。(必要書類)  1、戸籍謄本   2、印鑑証明書

 

また、今後は相続手続きについてどのようにお考えをお持ちかお聞かせください。

 

□ 遺産をもらいたいと考えている。

□ 遺産は放棄する。

□ 遺産は放棄するが、相続手続きには協力する。
 

「私」自身も付き合いがなかった兄嫁や弟(私にとっては義理の叔母や叔父)への手紙ですので、要点だけ書いてしまいがちです。

そして、「私一人が叔母の面倒を見てきたんだから」「叔母の世話を全くしなかったのに遺産をもらう権利があるなんて許せない」、などといった思いが「私」にあるのでこのような手紙になるのかもしれませんね。

 

 
『兄弟姉妹が相続人』感謝の気持ちはみなさん同じはず
ですが、ちょっと考えてみましょう。

この手紙を受け取った他の相続人たちはどう思うでしょうか?

 

この手紙を受け取れば、この後の相続手続きはなかなか上手く進んでいかないのではないでしょうか。

 

『兄弟姉妹が相続人になる』ということは有難いことですよね。ですが、同時に相続人たちそれぞれの色々なが芽生えてきます。

 

子がいなかったので兄弟姉妹が相続人になります。もちろん、法律で定められている規定ですので正々堂々と相続人であることを主張する権利はあります。

 

ですが、兄弟姉妹でも、生前被相続人と付き合いがあった者、なかった者、子供の頃から仲がよかった者、仲が悪かった者、結婚して実家を出てからも付き合いがある者、親戚付き合いでもめていた者、同じ兄弟姉妹でも色々な複雑な感情の思いがあるはずです。

 

 

そんな中、相続人の一人から先ほど記載した手紙が届けば、受け取った相続人はどう思うでしょうか?

遺産をもらえることを有り難く思っていても、いきなり亡くなったことを知らせる手紙が来て、「□ 遺産をもらいたいと考えている」にチェックをすることに抵抗を覚えるはずです。

「お葬式の連絡もなかったのに、こんな手紙を送ってきて薄情だわ」という印象を逆に抱いてしまうかもしれません。

 

手紙を送った私(姪)の気持ちは、もっともです。

ですが、その思いをそのままぶつけてしまっても、遺産分割協議の話し合いも上手くはいきません。

お互い相続することは有難いこと、手紙を受け取る相続人の気持ちを少しだけ思って、手紙を書くようにしたいですね。

 

 
『兄弟姉妹が相続人』全員協力し合って相続手続きを。
 

兄弟姉妹だからこそ色々な思いを抱えている相続人。

「相続手続き」は相続人全員が協力しないと進めていくことはできません。

それぞれの言い分はあるでしょうが、遺産を遺してくれた被相続人のことを思って、相続人どうし思いやりながら相続手続きを最後まで進めていきたいものですね。

 

叔父や叔母に次のような手紙ならば、きっと話し合いも上手くいくのではないでしょうか?
ご無沙汰しております。 この度叔母が亡くなりましたでのご連絡いたします。叔母の生前の意思によりご連絡が遅くなり申し訳ございません。ご存知のとおり、叔母には子供がおりませんでしたので、叔母の父母が既に他界しておりますで、叔父様や叔母様、そして姪である私と甥の○○様が相続人となります。つきまして、叔母が遺産であるマンションと預貯金の相続手続きを進めていく必要がありますので、皆様と相続について一度お話し合いをさせていただきたいと思います。一度私あてにご連絡をお願いできないでしょうか?お忙しようであればお手紙でも結構です。

 

久しぶりに叔父様や叔母様、いとこの○○様とお会いして亡きお祖父さんお祖母さんのお話、そして叔母さんのお話をできる日を楽しみにしております。

 

尚、相続税の期限が叔母の亡くなった日より10ヶ月以内に申告をする必要がありますので、

今月中に一度ご連絡を頂ければと思っております。まずはお手紙で失礼いたします。

 
 

滞りなく、円満な相続手続きを進めることができるよう

みなさんの参考になれば嬉しいです。


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